今回は、2020年に中央大学に入学した吉居大和(よしい やまと)選手について、まとめました。
吉居大和選手は、大学進学前より世代トップランナーであったことは有名ですが、中央大学を進学先にした理由なども調べてみました。
・吉居大和選手はなぜ中央大学を選んだのか?
・吉居大和選手の成績やプロフィール
・吉居大和選手の出身中学小学校と高校について
・吉居大和選手の家族構成(父母弟も全国レベルの陸上一家!)
吉居大和が中央大学に進学した理由は?
吉居選手が中央大学に進学した理由としては、雰囲気の良く、中央大学なら強くなれそうだと感じたからだそうです。
吉居は世代でもトップ級のランナーで、各大学ともに喉から手が出るほど欲しい人材だった。吉居に「どうして中大に決めたんですか?」と聞いたことがある。
「高校時代に中大の練習に参加させてもらって、とっても雰囲気が良かったんです。ああ、ここなら自分は強くなれそうだと思いましたし、実際、その予感は当たっていました」
引用:– 駅伝 – Number Web – ナンバー (bunshun.jp)
吉居大和選手は、世界で戦えるランナーになりたいとの思いがあり、元世界選手権代表の藤原正和監督がいることも、中央大学に進学する理由であったようです。
吉居大和の中央大学での成績
吉居大和選手は大学1年時から大活躍を見せました。
ホクレンディスタンスチャレンジ深川大会で自己ベストを更新すると、千歳大会では13分28秒31のU20日本新記録を叩きだします。
さらに日本陸上選手権大会では13分25秒87と自身のU20日本記録を更新する走りで3位になり銅メダルを獲得しました。
学生の大会では無く社会人も含めての大会で3位ということで、大学1年生にして日本トップクラスのランナーの仲間入りを果たしたと言っても過言では無いと思います。
さらに11/14の日体大記録会では1000mを28分08秒61とU20日本歴代3位の好走を見せました。
箱根駅伝の予選会では、1時間1分47秒のハーフマラソン自己ベストの記録で全体10位の走りでチームの本戦進出に貢献しました。
箱根駅伝本戦では3区区間15位と揮いませんでしたが、1年生の頃から箱根駅伝を経験しました。チームは12位とシード権獲得なりませんでした。
2年時には、社会情勢の影響でやや練習しずらい環境だった影響もあったのか、前半シーズンはややタイムが伸び悩む結果でしたが、12/4の日体大記録会では10000mで28分03秒90とU20日本歴代2位、アジア歴代3位の素晴らしいタイムでの好走を見せました。
また、この年は駅伝シーズンで大活躍でした。
吉居大和選手は出雲駅伝には出場しませんでしたが、全日本駅伝では1区でトップとタイム差無しの区間2位で区間新記録の走りを見せます。チームも8位でシード権を獲得しました。
昨年は悔しい結果となった箱根駅伝でしたが、1区で2007年に佐藤悠基選手が樹立した不滅の区間記録と思われた1時間01分06秒の区間記録を26秒も更新する、1時間00分40秒の区間新記録を叩きだしました。
2022年時点で史上唯一の1時間00分台の記録となります。
2018年からナイキの厚底シューズが広まりだして区間記録が続々と更新されていた中で、最古の区間記録として残っていた箱根1区の区間記録を更新する圧巻の走りでした。
この活躍が評価され、第98回箱根駅伝の最優秀選手(金栗四三杯)に選ばれました。
箱根ランナーとしては歴代でもトップクラスの快挙となる記録を残し、2年生にして吉居大和選手は箱根駅伝の歴史に名を刻むランナーになったと思います。
吉居大和選手の好走で勢いづいた中央大学は、6位入賞で2012年以来10年ぶりとなるシード権の獲得を果たしました。
3年時は、怪我のため前半シーズンの大会出場はあまりありません。
やや不安を抱えたまま、駅伝シーズンに突入しましたが、出雲駅伝では1区を任され、区間新にあと2秒と迫る22分32秒の好走で見事に区間賞を取り、チームを勢いづけました。
吉居駿恭選手、溜池一太選手の1年生コンビの好走もあり、チームとしても3位入賞の好成績でした。
今後の駅伝の活躍にも期待が膨らみますね。
大学入学後の成績をまとめました。
また、大学1年、2年と冬場に渡米してバウワーマントラッククラブの練習に参加して世界のトップ選手とともに練習しているそうです。
世界トップの選手の練習を肌で感じて得るものもあると思うのでこの経験を活かして今後世界の舞台でも活躍することを期待したいですね。
吉居大和の出身小学校はどこ?
吉居大和選手は愛知県の田原市立大草小学校に通っていました。
吉居大和選手は小学校のころは ”TTRunners 豊橋” というスポーツクラブに所属していました。
TTRunners 豊橋は、元実業団選手がレベルに合わせて指導してくれる、地域密着型スポーツクラブ
でアスリート部門・ランニング部門があり、対象は小学生~社会人です。
2022年の箱根駅伝後には1/8に行われたランフェス豊橋というイベントに参加しており、ここでは同じTTRunners 豊橋出身者の近藤幸太郎選手(青山学院大)、武川流以名選手(中央学院大)らが参加していたそうです。
この時に、「父の誘いでTTに入り、故障しない体づくりなど走る基礎がしっかり身についた」とコメントを残しています。
今や日本を代表するランナーになった吉居大和選手ですが、その原点はここにあったようですね。
小学5年生からは、田原陸上クラブ(田原市近郊の小中学生対象の陸上クラブ)で本格的に陸上を始めたそうです。
吉居大和の中学生時代の成績
吉居大和選手は、田原市立東部中学校に通っていました。
中学時代も陸上に打ち込んでおり、特に毎週土曜日は父の誠さんが所属するトヨタ自動車陸上部と同じ競技場で練習をしていたそうで、トップランナーを間近で目にしていたことも成長に繋がったかと思います。
着実に実力を伸ばし、中学3年になってからは全国大会に出場する選手になったようです。
全日本中学校陸上競技選手権大会では、1500mと3000mに出場しましたが、残念ながらいずれも予選落ちという結果でした。
また、ジュニアオリンピックは3年時に出場し、15位という結果でした。
全国大会に出場するだけでも凄いのですが、現在の活躍を考えるとやや物足りない成績に感じますね。高校に入ってから更に成長したようです。
駅伝での全国大会への出場記録はありませんでしたが、1年生の頃から駅伝メンバーに選ばれ、愛知県大会では毎年区間上位の成績を残し、2年生の時には3区で区間賞を取っています。
中学時代の成績をまとめました。
吉居大和の高校生時代の成績
吉居大和選手は高校は仙台育英高校に通っていました。
進学理由について、「仙台育英高校の真名子圭監督とお話させて頂いて、凄く惹かれるものがあったことを覚えています。真名子先生に見てもらいたい、一緒に練習したいと強く思って決めました」とコメントしており、親元を離れての寮生活にためらいは無かったそうです。
ランナーとして成長したい一心で強い意志を持っていたのですね。また、後にトップランナーとなる吉居大和選手をここまで惹きつける話とはどんな内容だったのか?非常に気になりますね。
強豪の仙台育英高校で1年時から駅伝メンバーに選ばれ、3年連続で全国高校駅伝に出場しています。
順調に見える高校生活ですが、入学してしばらくはレベルの高い練習についていくのに精一杯だったそうです。
練習に耐えられる身体が出来ていなかったとのことで、1年夏に左大腿骨脛部、2年夏に右膝脛骨を疲労骨折と相次ぐ故障に苦しむ経験をし、「もうこんな思いはしたくない」と思うようになり、2年後半からは身体のケアにも入念に取り組むようになったそうです。
吉居大和選手の高校時代の駅伝成績は、高校1年時には2区区間2位でチームは3位、高校2年時には1区区間42位でチームは11位でした。
高校3年生時には吉居大和選手は3区区間8位の走りを見せ、弟の吉居駿恭選手(7区)とともに全国高校駅伝で優勝しました。
吉居大和選手は、この都大路での優勝について”高校時代の一番の思い出”と後に語っています。
また、長野県で行われる春の高校伊那駅伝では、4区区間賞の走りでチームの準優勝に貢献しました。
吉居大和選手は全国都道府県駅伝の代表に2年時、3年時と選ばれ、3年時には1区区間新の好走を見せました。
トラック競技では3年時にインターハイの5000mに出場して日本人選手としては最先着の3位入賞しました。
宮城県陸上選手権では、5000mで13分55秒10と13分台のタイムを出しています。
高校生になってからも着実に実力をつけて、高校トップクラスのランナーに成長していっています。
吉居大和選手の高校時代の成績をまとめました。
*優勝タイム欄は、駅伝の場合は区間賞のタイムを記載。
吉居大和の身長体重などのプロフィールとベストタイム記録
吉居大和選手のプロフィールとベストタイム記録をまとめました。
【写真】1区で先頭に飛び出す中大・吉居大和https://t.co/yBwDETQKa4#箱根駅伝 #おうちで箱根駅伝 pic.twitter.com/jJntdm0DMX
— 箱根駅伝速報(読売新聞) (@YOL_hakone) January 1, 2022
名前 | 吉居大和 (よしい やまと) |
生年月日 | 2002年2月14日生まれ |
身長/体重 | 168㎝/49㎏ |
出身小学 | 愛知県田原市立大草小学校 |
出身中学 | 愛知県田原市立東部中学校 |
出身高校 | 宮城県仙台育英高校 |
大学/学部 | 中央大学/法学部 法律学科 |
1500m ベストタイム | 3分46秒75 |
3000m ベストタイム | 8分05秒87 |
5000m ベストタイム | 13分25秒87 |
10000m ベストタイム | 28分03秒90 |
ハーフマラソン | 1時間01分47秒 |
吉居大和の家族構成は?父母も元陸上選手!
吉居大和選手の家族構成は、両親と弟が2人のようです。
父の吉居誠さんは佐賀県の鳥栖工業高校で全国高校駅伝にも出場しており卒業後はトヨタ自動車の陸上部に所属して活躍されていたそうです。
東三河ジュニアスポーツ勉強会で登壇し、親としての関わり方や食事などについてお話されたこともあるようです。
母の吉居美奈子さんも全国高校総体への出場経験があり、トヨタ自動車陸上部に所属されていたそうです。
吉居大和選手には双子の弟と2歳年下の弟がいます。
詳細については後述しますが、弟も大学でも陸上競技部に所属しています。
吉居大和選手の家族は陸上一家なのですね。
両親とも元陸上選手ということで、幼い頃から陸上に触れており、父がトレーニングなどのフィジカル面を、母が栄養バランスを考え食事面でのサポートをされているそうです。
吉居大和は双子!2歳年下の弟は同じ中央大の吉居駿恭!
先述通り、吉居大和選手には双子の弟 吉居大耀さんと、2歳下の弟吉居駿恭さんと2人の弟がいます。
吉居駿恭さんは、吉居大和選手と同じ中央大学で2年後輩です。
吉居大耀さんの大学は、中京大学です。
2人の弟も小学生の頃から両親の影響で走り始めたそうです。
吉居駿恭選手は中学時代から全日本中学陸上選手権やジュニアオリンピックで優勝するなど世代トップランナーとして活躍しています。
高校では、10000mで高校歴代3位の28分11秒96の記録を出すなど、吉居大和選手にも負けない活躍をしております。
先述の通り、仙台育英高校では兄弟で全国高校駅伝に出場して優勝しており、
高校時代に続いて兄弟で駅伝全国優勝を達成できるかどうか注目です。
なお、最近の大学駅伝での兄弟優勝と言えばいずれも東洋大学なんですね。
出雲駅伝 | 2011年 設楽啓太(6区)・悠太(3区) |
全日本大学駅伝 | 2015年 服部勇馬(1区)・弾馬(2区) |
箱根駅伝 | 2012年 設楽啓太(2区)・悠太(7区)
2014年 設楽啓太(5区)・悠太(3区) & 服部勇馬(2区)・弾馬(7区) |
吉居駿恭選手は大学入学後にも、U20日本選手権4位入賞、全日本インカレ4位入賞など好成績を残しています。
まとめ
今回は2020年に中央大学に入学した吉居大和選手について調べました。
愛知県田原市立大草小学校、愛知県田原市立東部中学校、宮城県仙台育英高校を経て現在は中央大学で陸上部に所属しています。
同じく中央大学に通う2歳年下の弟・吉居駿恭選手は中学時代から世代トップランナーとして活躍しています。また、両親もトヨタ自動車陸上部に所属していた陸上一家で生まれ育ちました。
中学時代から全国大会を経験しており、高校ではインターハイ5000mで日本人最先着の3位入賞や、全国高校駅伝での優勝など全国トップクラスの選手に成長しました。
大学入学後も、1年生U20の5000m新記録の樹立や日本選手権3位入賞などの活躍をしています。
2年の箱根駅伝では、長らく破られていなかった1区の区間記録を15年ぶりに更新して、最優秀選手に選出されました。
日本トップクラスのランナーに成長した吉居大和選手の今シーズンも駅伝での活躍を、そして将来的には世界の舞台での活躍を期待したいですね。
吉居大和選手の今後の活躍を楽しみにしています!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント